8月3日 『YUKI』の夏のイベント出演の為のリハーサルが始まる。 本番も含めて1週間はソロアルバム制作はお休みだが、この話を聴いて ドラムのアツシくん(松下敦)やキーボードの皆チン(皆川真人)がゲスト参加を希望してくれた。

その上、スタジオでは『LED BOOTS』のセッションが!いきなりヤンハマーばり に弾きだす皆チンは相当腕がたつ。 挙げ句の果て楽器STUFFまでJEFF BECKを弾いていた。幸せ〜。
 
8月10日 『YUKI』でイベント[ROCK IN JAPAN in ひたちなか]に出演。 結果的にギターとベースによるソロのバトルのコーナーまで用意され幸せ。
 
8月11日 今日も 『YUKI』でJ-WAVEのイベントin 代々木体育館。 そして今日もバトルした。バトルの相手はズボンズのmoostop!とても良い何もかも。
 
8月12日 スマイル・カンパニー御中ホライゾン社長、鳥山さん(僕のマネージャー)から 「ウチもソロアルバムに関わらせてくれ」と嬉しいお言葉を頂く。
 
8月15日 待ちに待った「ALIBABA STUDIO」でのDEMO制作の日。 須藤宅へ向かう時は午前中からこっち(渋谷)を出発していて、昼前に到着する。 途中「福生市」の標識が見えるあたりからワクワクしてくる。 それにしても毎日暑い。

前回のセッションの素材からヒントを得て作った『風のテーマ』(ちなみにタイトルは 全て仮)を形にする事から始まって、長〜いJAMセッションを行う。 兎に角ものすごい早さで形になっていく。 普通つまずいたり、悩みモードに入ったりするが、そういうのはなく、かなりスムーズ。 次々アイディアが出て来る湧いて来る。

途中、今アメリカで人気の『MOBY』がSPOOZYSのファンだというのでメールを出す。

『MSN』のキーボーディスト(岩田規也くん)の機材のPianetやらエレピからリバーブが大活躍! この場を借りて取りあえず感謝の意を表する。Special Thanks!

作業が終わる頃には明け方になってしまい」、須藤君の勧めもあり泊まってった。
8月16日 午前中に一度起きて昨日録ったもの聴いてみる。須藤君 の 勧めもあり、再度寝る。

昼に起きて食事をしながらテレビ番組『新・愛の嵐』(藤谷美紀 要潤 石原良純  鈴木浩介 本多晋 長谷川稀世 北原奈々子 渡辺裕之 かとうかずこ 愛川欽也 等 出演)を薦める。

すっかりボロボロ&ガタガタになったストラト・キャスターをリペアー・ショップに 修理に出す。
8月17日 『風のテーマ』完成。 ストラトが修理中の為、ES-335を使用しカルロス・サンタナの樣なトーン。 もう一本別のストラトをフローティング調整して使用。 この曲はトーキング・モジュレーターを使用して歌ものの樣。 7拍子、6 拍子、8 拍子入り乱れるがかなりポップ。最近のSPOOZYSに通じるものありかな。
8月18日 『ボードに乗って』完了。 この曲はかなりJAZZっぽいバージョンをつくったが、あれこれ演って 強烈なファンク・ロックに。 一日一曲ペースだが手順としては、兎に角一日中その曲を弾きまくる。 3時間くらいして手首が痙攣して引きずらくなってきたあたりから音数が減って 良い曲になってくる。 ちなみにこんな作曲のしかた今までした事ないし、いつの間にかこの様な作り方になってった。 インスト・ロックは煩わしい作詞の作業がなくて演奏に集中できる。幸せ〜
8月19日 『伝説の果実』『国道134と1号線』仕上がる。 前者は結構依然から作ってあった曲でジミヘンや第一期JEFF BECK GROUPの樣な 爆裂もの。ほんっとに良いです。かなり好き。

『国道〜』はワンコードの超FUNKYなセッション・ナンバーで本番の録音では 是非ゲスト・プレーヤーを呼びたいです。 国道134と1号線は湘南から箱根や伊豆の方に行く海沿いの道。 ここを車で突っ走るのは本当に気持ちいい。その時この曲がカーステから流れてきたら、 そりゃ〜もう最高!ってな曲だ。

そしてここに全9曲完成! もっと増えるかもしれないしけど、とりあえず絶対アルバムに収録したい曲が揃った。 気絶する程かっこいい!
8月20日 ここまでの話は全部、作曲段階でDEMO(プリプロ)が終了したという話なので、 当然これがCDになるわけではない。また1から演り直すわけで、 「こんな曲ができました」とメーカーや事務所の人に聴かせたり 僕や須藤君が聴いて喜んだり「やっぱココ変えよう」って思ってみたりする為のモノ。 でも案外、作ってる当人たちはこの段階が一番楽しかったりもする。

今日は明日以降の打ち合わせの為にこれらの曲をMDにまとめてるところ。ドキドキするなぁ〜
8月21日 スマイル・カンパニー。ホライゾン社長、デモを聴き大絶賛! それで自分も大喜び! その後、洒落たギターヒーローが大活躍してた70年代の話を聞く。自分その辺リアルタイムで知らないんだよね〜。素敵なひととき。
8月24日 須藤くん来宅。完成した曲達を聴いて。二人で御満悦。
8月28日

レーベル打ち合わせ。直枝さん&金野さんat渋谷。タワレコでジャコパス試聴中、遅れて来た直枝さん「これ良いよね! 1曲目のベースだけのやつ」。(確かドナリーとかいう曲だと思う。10代の時コピった。今は弾けないと思う.......)開口一番これである。この方は本当にいろいろ詳しい。昔、自宅におじゃました 事がある。もの凄い数のレコードだった。そういうとこ、なんか凄く小西さん(ピチカートの)とダブる〜。

金野さん(かねのさん)は初めましてかと思ったら、僕がデビューした時の横浜のWAVEでのインストアーライブを企画してくださった人だった。しかもそのインストアーは直枝さんと二人で演ったっけ! 奇遇だ! 金野さんは現在、インディーズのCD流通 会社『ブリッジ』に所属し直枝
さんと共に「バンブルビー・レコード」のレーベル・オーナーだ。かなりこの手の音楽を熟知していらっしゃる。

製作についての話が進むにつれ、レーベル内でおさまりつかず、プロジェクトを拡大する事になる。助け船の矛先としてMIDIレコードが登場! なんたるや、MIDIとは僕のソロ時代に所属していたレコード会社のこと。現在MIDIはやや縮小されMIDIクリエーティブというインディー流通 を中心としてるらしいのだが、この MIDIクリエーティブというのは当時僕がちょっと日本語のポップスじゃないものを作った時に「これは企画ものという事にして我が社内にインディーレーベルを作ろう」みたいな話になって『ALL THAT FAZZ』名義で、『ALL THAT FAZZ』をリリースする為に立ち上げられた様なものでした。 なんとこの流通をブリッジ金野さんがやっていたんだって! しかも現在MIDIクリエーティブは100タイトルを超えてるんだって! その第一号が『ALL THAT FAZZ』。何も知らなかった........驚きっ!

8月29日 MIDIももちろんOKなのだが、「さらに選択肢が増えた」と金野さんから。ブリッジの社長さん登場です。「私が原盤持ちましょう」って、その方は元MIDIにいて当時たいへんお世話になった伊藤さん! 伊藤さんはMIDIの大蔵社長と僕がまだ子供だった頃、YMOのマネージメントしてた人なのだぁ〜。そういえば先月、知り合いのP.Aさんが細野さんとユキヒロさんのライブ(SKETCH SHOWという)を招待してくれ、行ってみたら教授が登場していきなり目の前YMO!まぁ〜じかよ!あごはずれたよホント!

それにしてもソロを出す事になってから、あっちこっち飛び火してるけど、殆ど当時のスタッフだ!これは単なる偶然なのだが、懐かしい我が家へ帰る様なそんな気分だ。